ぎっくり腰

ぎっくり腰は、正式名称が急性腰痛症ということからも、突然発症する特徴があり、欧米では魔女の一撃と呼ばれています。ぎっくり腰の原因は、日常の動作が引き金になることが多いといえます。例えば、重たい荷物を持ち上げたとき、くしゃみをしたときに発症するケースが珍しくありません。

 

ぎっくり腰の原因について

また、立ち上がる動作やベッドから起き上がる動作など、何気ない身体の動きがぎっくり腰の引き金になります。腰を捻る動作もぎっくり腰の原因になるので、ゴルフの練習や野球の素振りをする際には注意が必要です。これらの競技と同様に、腰に負担がかかるテニスも気を付けた方がよいでしょう。

 

準備運動をせず筋肉が硬くなっている場合は特に、発症リスクが高いので要注意です。日常の物を持ち上げる動作や、腰を捻る動作がぎっくり腰の主な原因だとわかりましたが、姿勢も原因になることがあります。また、猫背や反り腰などの不良姿勢は、腰の負担が大きく、仙腸関節がずれることでぎっくり腰の発症に繋がります。仙腸関節は骨盤の土台といわれますが、この土台が不安定化することで発症しやすくなります。

 

ぎっくり腰の症状

ぎっくり腰の症状は強い痛みが特徴ですが、腰を動かすと痛みが強くなります。痛みのあまりに、その場から動けなくなることもあるほどです。症状は少しずつ治まりますが、無理をせず3~4日は安静にすべきでしょう。強烈な痛みが落ち着いても、慢性化するケースがあるので注意です。

 

慢性化した場合は、腰に違和感を覚えたり、腰が重く動き出しが辛くなります。回復に更に時間がかかることになるので、痛みが落ち着いたら血行を促進して回復に努めるべきです。症状は、腰周りの靭帯や筋肉に負担がかかり、断裂が生じ痛みとなってあらわれます。断裂から神経に刺激が加わり、それが痛みの原因となります。

 

腰に位置する椎骨の関節包が損傷した場合は、神経の圧迫から痛みとしびれが生じます。悪化すると進行してヘルニアになることもあるので、医療機関を受診して診断を受けることが大切です。